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ソーシャル・デザイン委員会

1.委員会の設立にあたって

ソーシャル・デザインとは持続可能な社会の実現に向けたアイデアや仕組み、それを支える過程や技術、新しいビジネス、さらには社会のシステムを意図したものである。現在、社会が直面する複雑な問題の解決のためには、従来の問題解決方法とは異なるパラダイムが必要である。デザインとは、広義において課題解決のための意味ある秩序状態を作り出すことであると定義する。近年複雑化する社会課題の解決には、産・学・官、さらには非営利団体や市民など多様なレベルの協力が必要な時代となった。特にソーシャルメディアなど新しいメディアやICT技術は、以前に増して個人が社会の変革の原動力となり得ることを可能としている。
ソーシャル・デザインの具体的な対象分野としては、環境保全、教育、福祉、医療、国際開発、地域、都市計画など多岐にわたる。さらに、個人と社会をつなぐソーシャルネットワークを活用した課題解決の方法や、個人をとりまく社会的な関係や環境の変革の可能性を持つテクノロジーやシステムの活用の方法も対象となる。

2.背景と目的

現在の日本社会は、高齢化、地域の過疎化やこどもの貧困など多くの問題を抱えているが、グローバル化に伴い世界規模の課題も同時に取り組むことが急務となっている。2015年に国連は持続可能な開発のための「2030アジェンダ」を採択しており、その中の持続可能な開発目標は国際社会の一員として日本も取り組むべき目標が含まれている。日本が取り組むべきグローバルな共通課題の例として、陸と海の自然環境の保全、消費と生産の持続可能化、ジェンダーの平等の達成、貧困問題の解決、持続可能なエネルギーの開発、持続的な経済成長と生産的な完全雇用、ディーセントワークの推進、都市と地方の人間居住地の持続可能化、グローバルパートナーシップの推進などがあげられる。
これらの開発目標の達成には産・学・官、さらに個人や非営利団体それぞれの理解と協力が必要であり、前向き、かつ斬新なアイデアの創出とその実現化に向けた新しいあり方の模索が必要である。本委員会ではデザインやデザイン思考を活用し、複雑化する社会への提言を未来志向な立場から提言し、まとめていきたいと考えている。定期的な委員会ではソーシャル・デザインを先導する企業や団体、個人との意見交換を行う。シンポジウムでは業界や分野の垣根を超えた意見の発表と交換の場を提供し、ソーシャル・デザインの優れた事例や作品の展示を行う。

3.キーワード

社会課題
グローバル・イシュー
国連持続可能な社会に向けたアジェンダ2030
Sustainable Development Goal 2030
自然環境との共存
デザイン
デザイン思考
複雑化する社会への提言
未来志向
パラダイムシフト
ソーシャルメディア
ソーシャルネットワーク
デジタル コンテンツ
ICT
持続可能な社会に役立つプロダクト
ソーシャル ビジネス
ソーシャルアントレプレナー
人間開発
社会関係資本の向上
収益性の向上
CSR(Corporate Social Responsibility)
CRM(Cause Related Marketing)
第3セクター
コミュニティ デザイン
地域活性化
教育・福祉
都市デザイン

4.活動の経緯

当協会は、平成29年6月23日(金)に、「ソーシャル・デザイン委員会」の発起人と協会事務局から成る、千代倉弘明東京工科大学メディア学部教授、丸山剛司中央大学理工学部特任教授・東京工業大学副学長、橋田忠明当協会副会長兼専務理事・日本経済新聞社社友、飯沼瑞穂東京工科大学メディア学部准教授、水谷衣里(株)風とつばさ代表取締役・コンサルタント、古田詩央莉当協会研究員・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程が集まり、委員会の設立に向けた準備会合を開催した。準備会合では、委員会の設立趣旨や、今後取り上げるべきテーマと講師候補、委員会の運営体制など、ざっくばらんに協議した。委員会は2カ月に1回のペースで開催し、年に1回、世の中を啓発するため、大規模なシンポジウムを開催することも決めた。
そして、第1回会合を平成29年9月11日(月)に東京・内幸町の日本記者クラブ会議室にて、開催した。広がりの大きい委員会の初会合とあって、特別ゲストとして、白井克彦会長・早稲田大学名誉顧問(前総長)と相磯秀夫最高顧問・東京工科大学理事・慶應義塾大学名誉教授が出席し、科学技術や産業界全般の視野から委員会設立の意義と影響について挨拶し、その後の議論にも加わった。講演のテーマは、「ソーシャル・デザインの現状と将来について」で、飯沼瑞穂当協会主任研究員・東京工科大学メディア学部准教授が、“入門編”として詳細に説明し、出席者との意見交換を行った。

5.一般社団法人日本MOT振興協会ソーシャル・デザイン委員会名簿

千代倉弘明
委員長・諮問委員、
東京工科大学メディア学部教授
丸山 剛司
副委員長・監事、
中央大学理工学部特任教授
飯沼 瑞穂
副委員長・主任研究員、
東京工科大学メディア学部准教授
飯田 仁
東京工科大学名誉教授、
アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)
関口 和一
(株)MM総研代表取締役所長、
日本経済新聞社客員編集委員
水谷 衣里
主任研究員、
(株)風とつばさ代表取締役・コンサルタント
北廣 雅之
内閣府地方創生推進事務局参事官
松橋 崇史
拓殖大学商学部准教授
野口真理子
(株)博報堂テーマビジネス開発局アカウントディレクター
大高 香世
(株)Voice Vision代表取締役社長/ファシリテーター
内閣府地方創生推進事務局主査
林 勝彦
科学ジャーナリスト、元NHKプロデューサー
橋田 忠明
副会長兼専務理事、日本経済新聞社・社友
田中 幸子
事務局員、
前(社)日本CG協会(現デジタルコンテンツ協会)事務局員
仙石 真心
研究員、早稲田大学社会科学部2年生

6. ソーシャル・デザイン委員会報告

第16回 ソーシャル・デザイン委員会(令和3年6月4日)

第15回 ソーシャル・デザイン委員会(令和2年10月30日)

第14回 ソーシャル・デザイン委員会(令和2年3月13日)

第13回 ソーシャル・デザイン委員会(令和2年1月17日)

第12回 ソーシャル・デザイン委員会(令和元年10月11日)

第11回 ソーシャル・デザイン委員会(令和元年7月19日)

第10回 ソーシャル・デザイン委員会(令和元年5月17日)

第9回 ソーシャル・デザイン委員会(平成31年3月22日)

第8回ソーシャル・デザイン委員会(平成31年1月18日)

第7回ソーシャル・デザイン委員会(平成30年11月8日)

第6回ソーシャル・デザイン委員会(平成30年9月7日)

第5回ソーシャル・デザイン委員会(平成30年6月15日)

第4回ソーシャル・デザイン委員会(平成30年3月20日)

第3回ソーシャル・デザイン委員会(平成30年1月16日)

第2回ソーシャル・デザイン委員会(平成29年11月21日)

第1回ソーシャル・デザイン委員会(平成29年9月11日)

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